おはようございます。今回は先日応募してきたクレーン運転士についてお話します。
クレーン運転はとても重要で責任感を必要とする職業です。操作一つ人の命を奪いかねない緊張感のある仕事です。
弊社でもそのクレーン運転業務を受けておりますが、一人の運転士が定年を迎えるにあたり、人材募集サイトに応募を出しました。
Indeed様様です。
当日に応募者4名、後日に2名と無料でありながらも、とても良い効力を持ってます。
時間を調整しながら、一人ずつ面接していきます。
残念ながら、1人目、3人目と4人目は数年前に親会社様の元で働いていたそうで、不採用となってしまいました。
親会社様としましても一度抜けた人は受け入れないポリシーがあるようで、仕方ありません。まあ、弊社としましても、自分の従業員が入ったり出たりするような形は好みませんので理解できます。
2人目は30代の方で天井クレーンを運転したことない方です。
免許はそろっていますが、経験がタワークレーンのみです。
タワークレーンの運転には距離感覚はとても大切です、その業務を19年間会社が閉鎖するまで務めたという。何より彼自身の雰囲気がいいです。
優しそうな感じで、妻や子供さんたちの話をするときは本当に幸せそうです。
よって、面接結果を合格にして次の段階に進みます。
面接後、日を改めて実技試験を行うことにしました。運転したことないというので、一度操作の仕方を説明していきます。
横行、走行と巻き上げ、巻き下げと各基本操作を説明した後、乗らせてみました。
絶対運転してただろう!とツッコミ入れたくなるような運転でした。
もちろん採用ですね。今度許可をもらえたら紹介しましょう。
これで弊社の従業員は本事業者で、私を含め8名になりました。
そろそろ次の仕事を取ってくる頃合いですので。最後の応募者と面接をして、採用できれば私の代わりに私のクレーンに乗ってもらおうと考えました。
面接当日、応募者希望の喫茶店で面接を行うことになりました。
来られた方は、50代のダンディーな人です。
第一印象は「ロッケンロール」って感じでした。www
話が進み、彼には私と似たクレーン運転操作の経験があるといわれました。
これはもう逃しては損!
すぐに親会社様と話しをして、次週末に実技試験を申し込んだ。
結論から言うと一人ずつにしてと言われました💦
まあ、そうですよね。
ただ、ここからトラブルがスタートです!
最後の応募者、仮にHさんとしましょう。きわめてだるい人でした。
私「Hさん、ごめんなさい。あなたを採用するのは今教育している方を一人前にしてからになります。ほかの会社に応募するのでしたら引き留めるつもりはありませんが、もし、待ってもらえるならその時は採用します。」
H「どうしてくれるんですか?!もう会社にやめるって言いましたよ!」
私「面接だけして会社を辞めるのですか?まだ実技試験あるって言いましたよね?落ちたらどうするんですか。なぜそんなことしたんですか?」
もうパニックですね、この人何を考えているのだろう。思考が追いつきませんでした。
H「あなたが私のスキルが欲しいって言いましたよな!だからやめたんです!」
私「確実に採用しますと約束をしようとしたのは今ですし、面接の段階ではそんなこと一言も言ってませんよ。妻も居ますから、ちゃんと考えて行動してくださいよ」
H「わかりました、じゃあ、採用した人には悪いですが彼と私を入れ替えてください」
耳を疑いました。自分よければすべてよしかこの人。
私「相談しますのでまた夕方連絡しますね」
H「わからました」ぷっぷーぷーーぷー
えっ?切られたwww
ここで着信拒否にでもしておけばよかったのですが、彼の妻から連絡が来ます。
H妻「主人はあなたと仕事できるのを楽しみにしていました。どうか主人をよろしくお願いいたします。」
正直彼には相当拒否反応が出始めましたが。妻の対応で少し回復します。
採用者に連絡して事情を説明。
採用者「焦ってるだけですよきっと、私と彼を入れ替えても大丈夫ですよ」
この人優しすぎる!!神!私もこのように心を広く持たないとだめですね。
そう言われると確かに、今Hさんアルバイト中だった。そりゃ、焦るよね。
親会社様担当者に問い合わせてみると、「履歴書を確認したい」といわれた。
するとなんと!
担当者「この人ねぇ、過去に何度か来てますよ」
私「そうなんですか?!」
担当者「はい、平成○○年と令和○○年の履歴があります。」
私「では、だめですよね」
担当者「そうですね、前回も来たことを隠してましたから、今回も同様かと思います。」
仕事を済ませHさん連絡します。
私「Hさん、入れ替えの話をしたら逆効果でしたよ。結論から言うと完全不採用です。
ここの会社に何回か来てるでしょう?」
H「あぁ、ありましたね」
私「ここでは一度来られた方は再採用できないのでごめんなさい。」
H「そうですか、△△社と☐☐社はそんなルールありませんよ」
私「僕の親会社は○○社ですので、ルールーが違いますでしょうね。ただ、ここではだめでも他の会社なら仕事を斡旋できます。その際募集サイトで探す前にHさんに連絡します、いかがでしょうか」
H「いいけど、昼勤のみでここから通える距離で探してください」
少々心の中で「こいっつぅ」と思いましたが、まあいいでしょう。
今度は仕事中に電話の嵐が来ます。
休憩時にみてびっくり。不在着信36件
着信履歴をHさんで埋め尽くされた。
かけなおす直すと留守電メッセージ直通。
だるいなあと思い、最終手段の着信拒否で行きます。
すると今度はメッセージが来ます。同時に拒否してくれと思いながら。
またメッセージが来ます。
まただるいことになるなと思い開くと
「履歴を返して」が2回来てました。
弊社ではもともと返してませんが、返した方が後々楽かなと思いました。
帰り道でもあったので直接確認してもらうことにした。
訪れるとインターホンはHさんが出たのに、玄関に出たのは奥さんでした。
H妻「すぐわかりましたか。」
私「ちょっと苦労しましたが、お隣さんに教えてもらいました。では、こちらはご主人の履歴書で間違いないですね」
寒いながら震える手で履歴書を見せて確認してもらいました。
H妻「はい、間違いありません。ご苦労様です、気を付けてくださいね」
なんで妻はこんなに優しいのに旦那は違うのかなと思いつつも。これ終わったから一安心していたところ。
翌日
H「履歴書確かに受け取りました。ありがとうございます。
それはさておき、不法侵入です。なぜ私の家に来たのですか。妻と私はあなたに家を知られてとても恐怖しています。
今後こういうことは絶対に控えてください」
もう、この人面倒くさすぎる
私「不法侵入を一度勉強してから語りましょう。
履歴書の返却はあなたの依頼です。今後というものは存在しませんのでご心配なく。
私はあなたのメル友ではありませんのでこれ以上のメッセージはやめてください。」
そのあともいろいろ来ましたが無視ですね。
今度は親会社に直接電話してきました。
担当者「どえらい外れ引きましたね」
私「すみません、最初は雰囲気良かったですけどね」
担当者「とりあえず今回は放置して、次があれば警察に対応してもらいましょう」
Hさんもこれで満足したのか妻に言い聞かされたのか鬼電もメッセージも止まりました。
記録を残すことを勧められたので今後に備えてのことでしょう。
ここで話は終わりますが、迷惑行為はやめましょう。
騒いだから雇ってもらえると考える人もいるみたいですが、逆効果です。
今回の件では確実に、彼をいずれかの工場で雇用する予定でしたが、今となってはしなくてよかったと安心しています。
この投稿はすべての方々に見てもらい迷惑行為を少しでも減らすための投稿です。あなたが行う行動には、必ず反動が来ます。
それはいいことでも、悪いことでもです。
日頃の行動に伴う反動を考えて動きましょう。